イチロー選手と斉藤投手がMLBのオールスターゲームに出場することが決まりました。2人とも日本人の誇りです。是非、自信を持って、思い切ってプレーして欲しいと思います。
今日の試合でこんなプレーがありました。2塁にいた走者が盗塁しました。送球より足がベースに着くほうが早く、セーフでした。ところが、走者のスライディングが勢い余って、足がベースから離れてしまいました。そこで、走者は、戻ろうと足を伸ばしています。3塁手は、タッグを試みています。僕は、塁審でこのプレーを判定しなければなりません。自分がいた位置からは、走者の足がベースへ戻るほうが一瞬早いように見えたので、”セーフ”を宣告しました。ところが、3塁手が、”足が離れている!ベースに着いていない!見てくれ!見てくれ!”とタッグしたグラブで走者の足を押さえながら、必死に抗議していました。僕は、内野内のマウンド3塁よりに位置しています。走者は、ベースを挟んで、ちょうど反対側にオーバースライドしました。そうなんです、僕にとって一番このプレーを見るのに悪い位置にいたのです。ベースの高さがあるので、走者の足がベースについているかどうかが、全く見えない位置だったのです。おそらく、10センチぐらい離れていても、着いているかどうか確信できないでしょう。そのぐらいちょうど一番悪い角度だったのです。
走者もとても正直な選手で、その状態のままでいてくれました。僕は、角度をとってベースに近づき、走者の足が、2センチほど離れているのを確認し、”アウト!”と判定を覆しました。このプレーの判定は、2人制審判の死角となっている部分です。でも、それを皆が理解しているので、このように判定を覆しても誰も文句一つ言わずに、ゲームが進行していきます。判定を野手の抗議によって覆すなんてことは、通常ありえないことです。でも、今回のようにそれが通るのは、フィールドにいる人たちが、フェアープレーの精神を理解し、審判の仕事、2人で審判していることを少しは、理解してくれているからこそ、通用することであると思います。
この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/46639773
http://blog.seesaa.jp/tb/46639773




フェアプレーとは何か?を議論し始めるとおそらくキリがない事と思います。
アメリカと日本の文化の違いを感じさせるようなお話かもしれませんが、少し違う感想を持ったので再度参加です(笑)
私はまさしく【米国における】選手と審判との「信頼関係」の裏返しというか、その証明であるようなケースと思います。本来当然の事かも知れませんが、選手から見て「尊敬に値する」と審判が評価されているからこそ…多分同じ「野球人」としてそのようなランナーの行動や、何より本来の「最終決定」を覆せる勇気を普通に出せる空間がそこにあるのだと羨ましく思います。
その様な普段の信頼関係があるからこそ、ここ一番のジャッジに迫力と権威を感じるのだと思いました。不可抗力とは言え、ミスをミスと認められるようになりたいものです。
本当に、ご無沙汰しています。ブログは欠かさず拝見させてもらっています。NHKでの放送、そして先日のTBSでの放送と、平林さんの健闘ぶりがいかんなく映し出されていたと思います。奥様を始め家族の理解があってのことであることも、よくわかりました。
オールスターでのご活躍ぶり、クルーのメンバーに良いできであったと、肩をたたかれてグランドを去っていくその瞬間の充実感は最高でしょうね。
誰もが味わうことはできない、貴重な体験であると、その苦労もわからず、本当にうらやましくなりました。目指すところは、まだまだ先なのでしょうが、
平林さんの活躍ぶりを見て、後に続く人のためにも、本当にメジャーで活躍される日が来なくてはいけないと思わされました。「あっという間に」といわれていましたが、パリーグ時代の映像(抗議を受けているところのようでしたが)などもあり、結構長かったように感じましたよ。ミズノのマスクにツートンのパッドでしたね。 頑張ってください!!
マサ
内部からの視点でアメリカの野球情報を我々に知らせていただける記事は他にはありません。その意味で独創的です。
プロフェッショナルとフェアプレイ
ベースタッチの記事を読んで。外野のワンバウンドの捕球をさもダイレクトキャッチのようにアウトにするプレイを見たことがあります。バスケットでは審判の死角をねらってプレイしたりします。それはそれで技術だと思います。
審判の判断前に行われるからです。ジャッジが下ったあとはなんであれ従う、フェアな精神。一見矛盾しているように見えますが。選手は自分の持っている技術を駆使し有利な判定のお膳立てをし、審判はその能力の全てをつかってジャッジする。その結果出た判定にはすっきりと従う。
それでいいのですよね
ところで、次回Kane County(Genive, IL)に来られるのはいつ頃でしょうか?
お忙しいところ申し訳ございませんが、メールかこちらでお知らせして頂けると幸いです。宜しくお願い致します。
平林さんの本を拝見させていただきました。
自分も中学生ながら、
自分たちの部活の試合で審判をしています。
塁審の時死角になることがあります。
でも、中学生の選手は文句を言わないので
気が楽です(笑)
メジャーの選手が抗議してくると
怖くないですか?
これからも頑張ってください。応援してます。