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2006年08月19日

Rain Situation

昨晩の試合では、我々が一番頭を痛める”雨”によるサスペンデッド・ゲームになりました。結果は、8回表0アウトの時点から再開となるのですが、3回の中断の末決断したという、とても審判として判断が難しい展開でした。

最初の中断は、3回の表でスコアは2−1でホームチームがリードでした。この時点での中断は両チームにとってあまり利害関係が発生しません。それは、試合が成立する以前にサスペンデッド・ゲームになる場合は、一時中断という形で、その時点から残りを後日やり直すだけだからです。激しい雨も20分程度で止み、その後15分後に試合を再開しました。この後は雨が降らないだろうという予測のもとの再開でした。

しかし、その予測は見事に裏切られ、一番判断が難しい時に激しい雨が降り始めました。それは、試合が成立して、3−2でホームチームがリードしている6回表のビジターチームの攻撃中だったからです。この中断後、そのまま試合が出来なかった場合は、サスペンデッド・ゲームにはならないで、ホームチームの勝ちになるからです。利害関係が生まれるのです。最初の中断の際には、チーム同士の利害関係はなかったのですが、プロ野球の営業という観点でみると実は利害関係があったのです。あそこでやめていたら、チケット代をお客さんに返すことのなっていました。ここでの中止では、その必要はもうなかったのです。激しい雨は15分ぐらいで止みましたが、また新たな雨雲がこちらへ向かっているということをレーダーで確認したため、しばらく様子を見ていました。というのも、内野全体をカバーできるシート(タープと呼んでいます。)をいったんかけると、とりはずすのに人手と時間がかかるのです。ですからタイミングがとても大事なのです。中断後、45分ぐらい待っても予想していた雨が降ってこなかったので試合を再開しました。それでもグランドはかなりもう悪い状態だったので我々がチェックして、かなり土を入れさせ、整備してもらいました。

一番の”ヤマ”はこの後にやってきました。6回表、ビジティングチームが1点を追う攻撃で、2死走者2,3塁の場面で強めの雨が降り出しました。ここでやめたらホームチームの勝ちです。今まで皆ががんばってここまで来て、ここで試合を止めたらビジターチームに対してフェアーではない結果になります。もう無理して続行しました。結果は暴投で1点取って同点になり、その打者は三振になり回を終了しました。暴投は、雨の為にスリップしたのかもしれませんが、試合全体の状況判断から、あそこで止めなかった決断はいたしかたないと思います。本当にこのような判断が一番難しいと感じさせられました。機械で判断できない、人間が審判として判断するしかない状況なのです。

8回表の攻撃中に又雨が降り出し、強くなりだした瞬間に試合を中断しました。その時は、チームサイドはこのぐらいだったら出来るというような反応でしたが、グランド状態がだいぶ悪かったので、すぐに中断しました。その後数分後にさらに激しい雨になったので、ここでサスペンデッド・ゲームを宣告してこの日の試合を終えました。試合後に、審判ロッカーで、”今日の試合判断はベストだった。”とお互いに握手をしました。全ての人が納得する判断をすることは難しいと思いますが、この試合の判断が間違いなく次に生きるのです。しんどかったですが、本当にいい経験をしました。


posted by 平林岳 at 22:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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