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2006年06月27日

散々な1日(やっちゃいました。)

今日は、悪い1日でした。まず、球場に行ったら、ロッカールームにおいて置いた私物が無くなっていたのです。僕は、MLB審判のテッド・バレットに貰ったadidasのサングラス、Roryはリーグから支給されたリーグで使用する帽子が無くなっていました。チームの我々の世話をしてくれる人が通常はカギをかけてくれるのですが、翌朝誰かが掃除をする為にカギを開けた後は、比較的関係者が入りやすい状態の時間帯があったようです。多分、この時間帯に何らかの球場に出入りしている人が盗ったと考えられます。

日本では、比較的このようなことがないのですが、アメリカでは、自分で注意していないとこのようなことが起こるのですね。1つ勉強しました。今晩は、自分達の私物は、全部車に移しました。人を信用しないで、このようなことをするのは本意ではないのですが、アメリカで生きていく為には仕方がないと判断しました。とても寂しい気持ちです。

サングラスの件は”やられた”ことですが、試合中には、してはいけないことを”やってしまいました。”もう点差が離れていて両方のチームにとって、どうでもいい場面だったので、大事にはいたらなかったのですが、審判としてしてはいけないことをしました。走者1塁で打者がレフト後方にフライを打ちました。野手がこの打球を背走し、背面キャッチしたかに見えたのですが、自分としては、よく判らなかったのでした。(言い訳なのですが、マイナーリーグの球場はとても暗いのです。言い訳です。情けないですね。)とりあえず、野手や走者の反応をみてからジャッジしようと思ったのですが、皆もよくわからなかったようで、こちらが期待した反応がありませんでした。野手のリアクションが、捕った場合にしても、捕れなかったにしても、そのような反応ではなかったのでした。それで、皆もよくわからなかったのです。もうお判りだと思いますが、塁審であった僕が何も判定しなかったのだから大変な事です。

攻撃側は、走者も打者も進めるところまで行くは、守備側は走者がいた塁にアピールするはで、どちらの判定を今から出しても、抗議を受ける事は間違いありません。守備側がアピールをしたところでタイムをかけて、Roryに意見を求めました。100%僕のミスであり責任です。幸い、彼が野手が捕球したところをみていてくれたので、”That's a Catch!"(捕球した!)という判定を宣告し、守備側のアピールも認めてダブルプレーとしました。

当然、攻撃側の監督が抗議に来ました。昨日紹介した、以前一緒にやっていたことのあるデーブです。監督は、”君が何も宣告しないから、走者は走ったんだ。どうしてくれる。”その通りです。僕は、”全部僕がボールを見失ったことに責任がありますが、Roryがしっかり見ていてくれたので、野手が捕球したと判断しました。100%間違いありません。”といいました。まあ、点差もありあまり重要なプレーではなかったので、文句をいいながらですが引き上げてくれました。

とにかく、判定を出さなかった自分が悪いのです。自己嫌悪に陥ります。多分、審判人生で初めて、判定を下さなかったケースだと思います。何で出せなかったかは、多分、"サプライズ”してしまったからだと思います。野手の反応で判定できるだろうと思っていたのが、出来なかったことに驚いてしまったのでしょう。そのプレーをしっかりと見極めてやろうという集中力も欠けていたんだと思います。シーズンのこの時期に、本当にいい教訓にして、明日から気を引き締めていかなければいけません。特に、明日の試合で、しっかりとした判定をしないと、Roryをはじめ、皆から、”何だあいつは”と見られてしまうようになります。

1つ1つのプレーに対してもっと集中して、このような失敗を2度としないように気合を入れていくしかありません。散々な1日でしたが、この1日の教訓を生かし、最高のシーズンにできるようにがんばります。


posted by 平林岳 at 17:00 | Comment(11) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
私は失敗をいつまでも悔やむタイプで損をします。
後悔もほどほどに先に進んで下さいね。
明日もがんばって! 
Posted by さわ at 2006年06月27日 19:01
すばらしい言葉があるじゃないですか!
ドンマイ!
Posted by おらしおん at 2006年06月27日 20:53
これだけの経験をつんだ平林さんでもそういう事はあるんですね。 経験も技術もまだまだですが、自分自身も気をつけていかなければと思わされました。
 でも、それだけ厳しい環境である、と言うことだと思います。がんばってください!
Posted by マサ at 2006年06月27日 23:00
これだけの経験をつんだ平林さんでも、そういう事があるんですね。
私自身、経験も技術もまだまだですが、気をつけていかなければと思わされました。
 でも、それだけ厳しい環境にある、と言う事だと思います。 がんばってください!
Posted by マサ at 2006年06月27日 23:05
今朝の朝日新聞にまた、巨人の " 幻のホームランに対する審判の
「誤審」?の2度目のセ・リーグへの抗議書を送った記事が載っていました。アンパイアはプレイをジャッジするロボットですか?
そこに、昨年のメジャー・ポストシーズンで微妙な判定が続出し、GM会議でビデオ導入について議論がなされる会議の直前のパド・セリグ氏の言葉が非常に印象的でした。” 人間にはミスはつきもの。人間味のあるところが野球の面白さである。審判のミスを減らす必要もあるが、ビデオ判定を導入することで全てが解決することではない。 "話しはそれちゃいましたが、
我々が審判をやっていても(特に一人制)やはり限界があります。それを重箱の隅をほじくるようなヤジ、抗議など、またアンフェアなプレー...これは、それ以前のマナーの問題であると同時に、日本の” 野球 "を象徴したものだといつも嘆いております。JIM,UDCで学んだコール、メカニックを使用すると
プレイヤーが逆にサプライズして、プレーが中断し、思わぬ
結果になることが多々あり、そういうことで日米さらには国際
レベルでの審判の育成が不可欠だと痛感して落ち込むことが
最近さらに増えてきて、鎖国状態の日本のアンパイア組織は
今後どうなることやら?と憂う毎日です。やはり、なりゆきまかせのジャッジは米国ではご法度なんですネ!勉強になります。(YOSHI岩佐)
Posted by YOSHI イワサ at 2006年06月27日 23:13
■さわさん
ありがとうございます。前しか見ないほうなので大丈夫です。がんばります。
Posted by オールドルーキー at 2006年06月28日 03:22
■マサさん
これだけ経験を積んでいる自分が、こんなんことをしていてはダメなんです。ただ、こういうことが審判をしているとあるという教訓にして欲しいと思います。
Posted by オールドルーキー at 2006年06月28日 03:25
■YOSHIイワサさん
僕のもう1つの目標は、その日本の野球環境を変えていくことなのです。ひとりでも多くの野球関係者に変えていく必要性を訴えることが使命だと思っています。UDCもそのための法人です。お互いにがんばって改革していきましょう!宜しくお願いします。
Posted by オールドルーキー at 2006年06月28日 03:31
■おらしおんさん
ドンマイ、本当にいい言葉ですね。胸の奥に来ます。ありがとうございました。
Posted by オールドルーキー at 2006年06月28日 03:33
 平林様。これからも色々な事があろうかと思いますが、お体にはご留意下さい。
 
 ジャイアンツ小関選手の踏み忘れ事件の巨人軍の対応は、目を覆うばかりでチームの方は7連敗を喫しどうにもならない状況です。
 2死走者3塁にいて、李選手のバントヒットでホームインできなかったり、2死2塁でサードゴロで1塁に送球すれば良いものを、わざわざ2塁走者にタッチしに行き、その結果が走塁妨害を取られ、そのイニングは3失点等草野球並みの凡プレー続出ですよ。
 ちなみにセリーグの回答は、「審判員の判定に対し、論評すべきではない。」との回答に再抗議文を出す等?状態。
 VTR判定って言ったって、どだい野球の場合は無理だと思いますよ。
 よく引き合いに出される大相撲の場合は、NHKに日本相撲協会がお願いをして、NHKが設置したカメラの位置からのVTRに参考にして、物言いがついた時のみ使われるわけでして、相撲には取り直しがありますが、野球にはそれはありません。
 他のスポーツを例に取りVTRを取り入れよと要求する事は、他人のふんどしで相撲を取るというのですか?と言ってやりたいですよ。
 
 
Posted by あわてんぼー at 2006年06月28日 10:59
平林さん、やってしまったことは次に繋げるしかないですね。
しかし、連携が取れていたというのはそれはgood ではないのでしょうか?

それと、私も日本の野球環境を変えていくことに大いに期待しております。

これからも頑張ってください。
Posted by baseballmiddle at 2006年06月29日 18:12
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