メジャーリーグ審判のジョー・ウエスト氏(クルーチーフ:4人のクルーでの責任審判)が”ビーンボール”(故意に打者を狙って投球したとして)でヒューストン アストロズのスプリンガー投手とガナー監督の二人を一度に退場をさせました。同じアメリカで審判をする立場として、とても参考になる、すばらしいゲームコントロールの技術であったと感動しました。
スプリンガー投手が、あのバリー・ボンズ選手に対して、執拗に内角(インコース)を攻めていました。特にアメリカでは、執拗にインコースを攻めるということをあまりさせないために、ストライクゾーンも”外に甘く、内に厳しい”傾向が昔からあります。これは、内側に甘いと、投手がそこを攻めるようになり、必然的にデッドボールが増え、打者にとって危険であるということと、もともと野球の歴史から考えると、投手は、”打者の打ちやすいところに投げる”ことから始まった野球なので、外側中心に投げるような環境が出来ているのです。(ストライクゾーンというのは、野球がやられている環境から創られていくものなのです。)そこで、投球がボンズ選手の背中後方を通ったところでウエスト球審が、両チームに”警告”を与えました。この判断が素晴らしかったと思います。両軍に警告を与える理由は、報復を防ぐ為なのです。そして、この警告があった場合、もしビーンボールによって退場になれば、自動的に投手と監督の2人が退場になるというルールなのです
その後もスプリンガー投手は、必要以上にインコースを攻め、ついにボンズ選手の背中に投球が当たり、ウエスト球審がスプリンガー投手とガーナー監督の2人に退場を宣告しました。球審が警告を発していたお陰で、ボンズ選手を始め、ジャイアンツ側は、報復や怒ったような態度を少しもみせませんでした。このようなことが、試合中に審判がしなければならない”ゲームコントロール”なのです。アメリカで審判として評価されるためには、このような能力が一番必要です。僕にとって、とても為になるウエスト球審の状況判断だったのでした。
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僕はまだ年齢的にわかいので、遠慮してしまう所があるので、自信をもって対応したいと思います。
ジャーウエスト氏みたいな対応を日本のアマチュアでもできるのでしょうか?
必要ではなく執拗(しつよう)ではないですか?
と、フト思いました。
もし間違ってたんらすみません。
これを読まれましたら、このコメントは削除して下すって結構です。
ご指摘ありがとうございました。そのとおりです。助かりました。最近、頭の中が、Englishのことでいっぱいで、日本語のほうが・・・。情けないです。
アマチュアとかプロなど所属先は、全く関係ないことです。これらのことは、公認野球規則にあることなのです。ルールどおりにどれだけコントロールしていくかということです。
■岡村さん
お久しぶりです。ブログ見ていただけるようになったんですね。これからも宜しくお願いします。お互いにがんばって正しい方向に進んでいけるように努力していきましょう。ご協力をお願いします。
これが審判の権威のひとつだと思います。
ジョーウェスト氏の対応を見て、大変勉強になりましたし、平林さんのアドバイスも今後の審判活動に生かしていきたいと思います。
ありがとうございました。
最近、雨で中止ばかりなので審判を早くやりたいです(笑
ちなみ、私はジョーウエスト氏が好きで袖番号22番です
いつもBaseball Clinicで平林さんの記事を楽しく読まして頂いています。平林さんのBlogがあることは知っていたのですが、初めては拝見させて頂きました。興味深い記事が多く、時間を忘れて読みました。参考になる事が多く感激です。
これからも頑張って下さい。私も、子供達に尊敬される審判になれるよう頑張りたいと思います。
私もチームのHPを担当しており、良く誤字脱字でご指摘を受けますが、一件指摘させて頂きます。
”その後も…”で始まる所で、スプリンガー投手の名前が、スプリンがー投手になっています。
重箱の隅を突く様ですみません。私も審判をしながら、HPの執筆に励みます。
こども達に尊敬される審判になってくださいね。そして、こども達が、正しい方向に進むたの手助けをしてあげてください。
ご指摘ありがとうございます。元来、誤字脱字が多いタイプなもので・・・。情けないです。