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2006年05月06日

古田監督の抗議

昨日のスポーツ新聞1面に、東京ヤクルト 古田監督が判定に対して抗議する様子が掲載されていました。問題になった場面は、無死で満塁で打者が打った打球が3塁ベース上に高く弾んでいました。3塁手ヤクルト岩村君がベースに踏んだか、踏まなかったかが、とても微妙で、その後本塁へ送球し、捕手が1塁に転送し、1塁は、アウトになりました。本塁では、ヤクルト米野君は、タッグせずに(フォースプレイだと思ったのでしょう)、次の送球をしました。

この場合、岩村君が3塁を踏んだか、踏まないか、ということに対しての判定で、本塁でのプレイがフォースなのか、タッグプレイなのかが違ってくるのです。(フォースプレイ中に、後の走者が先にアウトになったら)新聞で見る限り、とても微妙です。2塁ベース上でのダブルプレイの際によくありますが、プロの野手が次のプレーに移る時に、ベースを踏む場合、ほんの少しだけベースに”かする”ような踏み方をしていきます。肉眼では、確認できません。音でしか判断できません。

もうこの手の判定は、審判の判断に任せるしかないのです。古田監督が抗議に出てくることは、納得できます。しかし、あの場でのやりとりで、古田監督は、塁審が”間違いなく踏みました。”といったことに腹を立てて、審判を”うそつき”扱いをしたとありましたが、あそこでは、審判は、そのように主張するしかないということを理解して欲しいのです。足跡まで持ち出してヤクルト側が踏んでないといっていましたが、ベースをかすめた後の足跡なんか、全く関係ないはずです。あそこで、”いや〜、よく見えませんでした。”あるいは、”すみません、間違えました。”とでもいうべきだったのでしょうか。立場をわかって欲しいのです。我々、審判は、その場で最大限の努力をして、判定を下しています。野球のルールで、それが全てだとされているのです。ですから、文句があるのは、わかるのですが、判定を受け入れる努力をして欲しいです。そして、その審判の人間性まで否定するようなことだけは、しないで下さい。逆にそのようなことを発言した人の人間性が疑われます。

皆さんに、日本プロ野球(1軍)の審判は、世界一のプレッシャー下で仕事をしているという事実をわかって欲しいと思います。メジャー審判もとても大きなプレッシャー下で仕事をしていますが、機構と野球規則が、彼らを全面的に守ってくれています。日本は、そのバックアップ体制が甘いのです。セリーグのある審判が試合中に倒れました。ある審判は、突然この世を去りました。判定で何かあると犯罪者のような扱いを受けます。日本のプロ審判は、本当に命をかけて仕事をしているのです。
posted by 平林岳 at 09:55 | Comment(4) | TrackBack(2) | 日記
この記事へのコメント
平林様のおっしゃる通りですね。昨日も、私が担当した試合で、私のジャッジに不平とするチームから抗議される場面がありました。アウト、セーフのジャッジなんですが。学童野球の試合でしたので、選手である子供達や監督さん、観客である父兄の方々の抗議等はよくある・・・といったらおかしいのですが、それがどうであれアンパイアを軽視することはやめていただきたいものです。私達も真剣にフィールドにいる選手たちと共にプレイしていますから。昨日、ある名審判の方がお亡くなりになったと聞いて驚きました。改めて精神的、身体的にも厳しい世界だということを痛感しました。
Posted by 福井の審判バカ at 2006年05月06日 13:22
■福井の審判バカさん
現役のセ・パ審判の皆さん、各アマチュア審判の皆さんと一致団結して、強い審判団になるように努力していきましょう。ひとり、ひとりの協力が大事なのです。がんばりましょう!
Posted by オールドルーキー at 2006年05月07日 08:57
まず、上本さんのご冥福をお祈りいたします。
直接の原因は知る由もありませんが、審判の方の書かれた書などを読むと、かなりのプレッシャー、ストレスがあるとのこと、それが原因であれば哀しすぎます。

で、件のヤクルト戦、TVのVTRを観ると、3塁塁審はしっかりと右手を上げてます。(タイミングも早からず、遅からず)。
これは想像ですが、きっとコールの声も出していることでしょう。
そうすると、あれは単なる岩村選手と米野選手のチョンボであって、古田監督としては審判に抗議する前に、自軍選手のミスを戒めるべきです。
3塁類塁審と、ベンチの古田と、どっちがプレーを確実に見れる位置にいたのでしょうか?普通の感覚であれば自明ですよね。
あれが古田監督の限界なのでしょう。

福井の審判バカさん:
私は学童のチームで野球を教えていますが、試合では審判の言うことは「絶対」であることを徹底させています。先日の試合でも、見逃し三振のコースに不満で文句を言いながらベソかいていた選手にウチの監督は試合中にもかかわらず、カミナリを落としていました。(まあ、ベソかくのも可愛いし、実の親子ですから見ていて微笑ましくはありますが)
問題は子供より大人です。審判に抗議することに抵抗感を持たない父兄、一部指導者がいることも事実ですが、情けなくなります。
しかし、ウチの選手にはそうなって欲しくないので煩く言い続けています。
Posted by baseballmiddle at 2006年05月08日 18:32
わたしは全軟の審判をしています。選手として長年やっていたときは審判の文句ばかり言っていましたが自分でやると苦労が本当に分かります。最終的にはストライク、ボール、アウト、セーフ、フェア、ファウルには一切抗議権はありませんから選手はすべて審判の判断に任せるとゆうことです。よろしくお願いします。
Posted by 全日本軟式野球連盟山本 at 2006年05月12日 00:32
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「疑惑の判定」への反論。
Excerpt: 5月4日のヤクルト−広島戦で、「疑惑の判定」があった。 スポーツ紙でも大きく取り上げられたが、 その判定に対してこんなブログを見つけた。 審判側からの本音が書かれていて興味深い。 http://ol..
Weblog: 梶原もじゃの「毎日は書きません!」と開き直るブログ
Tracked: 2006-05-07 11:00

プロ野球審判「平林岳」公式ブログを紹介
Excerpt: 非常に興味深いブログですので 紹介記事を書かせて頂きました。
Weblog: スポーツが好きです@SeesaaBLOG
Tracked: 2006-05-09 22:45
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