blog_top.jpg

2007年06月29日

大乱闘!

今日の試合で球審としては、初めてビーンボールが発端になった両軍総出の大乱闘に遭遇しました。その瞬間に両軍ダッグアウトとブルペンを見ましたが、見事に空になっていました。アメリカでは、これも”チームプレー”と言うとか言わないとか?報告書を書くのは大変でしたが、アメリカ野球で審判をしていく為の一つの登竜門のようなもので、やっと経験できたという気持ちです。

4回表に、ビジティング・チームの打者がライトにホームランを打ちました。その打者が6回表に打席に立った際に、わき腹あたりにデッドボールを受けました。その際にその打者が1塁へ向かう時に、”もっと思いっきり当てられないのか、小心者!”と言っていたそうです。この時にビジティング・チームは、わざと当てられたと確信したのでしょう。次の回にホーム・チームの捕手(DH制なので、投手が打席に立ちません。そこで、捕報復の矛先が捕手に向くのです。)が打席に立った時に、おしりの辺りにデッド・ボールを受けると、その打者は、すかさずマウンドへ突進して、ピッチャーにパンチを送りました。そこから全員参加の大乱闘が始まりました。あまりの早さに、僕は止めることが出来ませんでした。

幸い、両監督が必死で、乱闘を辞めるように叫んでいたので、すぐに終わって、選手やコーチ達は、両軍ベンチへそれぞれ引き上げていきました。

ここからが僕達審判の仕事です。ジェーソンと2人で協議しました。まず、今までの経緯から、投手はビーン・ボールを投げたということで退場です。それと、それを受けた打者は、投手を攻撃したということ
で退場です。その他の選手達は、いまいち激しいファイトをしている選手が見当たりませんでした。投手と打者がやりやっているのを皆で押さえつけ、一つの大きな”人山”になっていました。それなので、決め手がなかったので、この2人だけ退場ということに決めました。

両監督を呼んで、我々の裁定を告げると、両監督ともあっさりそれを聞き入れてくれました。勿論、ここで警告を発したのは言うまでもありません。この後、投手がビーン・ボールを投げたら、投手とともにそのチームの監督も自動的に退場になります。

こんな感じで大乱闘が起こりました。僕にとって難しいのは、やはりアメリカの野球文化についてまだまだ経験不足で理解できないことがたくさんあることです。今日の場合でも、単純にホームランを打っただけの選手を報復するということが、僕にはよくわかりません。よくあるのは、ホームランを打った後に、喜びを表に出しすぎて報復されることはよくあるのですが、今日のホームランでは、何もなかったのです。個人的に、打たれた投手が、その打者の何かが気に入らなかったのかどうかはわかりませんが、どうやらわざと当てたのは間違いないようでした。僕の仕事としては、この最初のデッド・ボールの後に警告を入れるべきだったと反省しています。

これからも、このような状況はたくさん起こるでしょう。しっかりと対処できるように、いろいろな人から、話を聞いて、自分の経験として記憶するということをやっていきたいと思います。
posted by 平林岳 at 15:30 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月28日

塁審での弱点1

すみません、昨日のブログに休みと書いていましたが、今日もしっかりと午後7時から試合がありました。昨日のデーゲーム後に少し時間があったので、休みだと勝手に思い込んでいたようです。クールダウンのつもりのエクサスアイズが逆にあだになり、両太ももまわりの筋肉が筋肉痛になってしまいました。この辺りは、やはり年なのかな〜と思いしらされたのでした。

筋肉痛の足を引きずりながらの試合でしたが、2時間半のまあまあ締まった試合だったので、かなり楽でした。(前の試合がデーゲームの中、3時間越え、しかも16対9のスコアだったので、それに比べたら天国のようです。)そんな中、自分の弱点といえるプレーを再確認しました。それは、2人制審判での走者1塁での牽制球プレーです。

このケースでは、塁審は内野内のマウンド後方2塁手よりに位置しています。この位置から主に、1塁への牽制球と走者の2塁への盗塁をみるいことが大きな仕事です。2塁への盗塁プレーは、プレーが2塁上で起こるまでに少し時間があるので、良い位置まで動いて、しっかりと止まってプレーを見る時間があります。1塁への牽制球プレーは、時間がない上、あまり良い位置で見ることができないのです。特に、走者の戻る手や足が、角度が悪いので、ベースに届いたかどうかが、”勘”でしかわからない場合があるのです。この牽制球を見るのが正直いって苦手です。

2人制だからしかたないと済ますわけにはいかないので、何とか努力しているのですが、なかなかコツをつかむことができません。これからシーズンが終わるまでの課題にしたいと思います。しばらく、この牽制球で際どいプレーがなかったので、忘れていましたが、明日からは、このプレーをしっかりと意識して、課題解決に努めたいと思います。又、ご報告しますね。
posted by 平林岳 at 13:59 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月27日

足が攣った!

今日は、12:00開始のデー・ゲームでした。この時期になるとさすがに暑いです。気温は、華氏93度だったので摂氏でいうと30度を超えたぐらいでしょうか。しかも、3時間10分の長い試合だったのでとても疲れました。

明日は、休みで時間が少しあるので、ジェーソンとジムへ行きました。僕は、球審後のクールダウンのつもりで、ランニング・マシンで30分ほど走る予定でいました。ストレッチを入念にやってから、ランニング・マシンでまずはウォーキングを5分ほど行ってから、走り始めました。ところが、どうも太もものあたりの筋肉の様子がいつもと違います。少しずつ足が攣っていくのがわかりました。すぐにマシンのスピードを緩めて、ウォーキングをして回復を待とうと思ったのですが、ウォーキングも出来る状態ではありませんでした。しかたがないので、マシンの動いている地面をまたいで、しばらく痛みと筋肉の硬直が緩むのを待っていました。5分ほどして、回復したのでおっかなびっくりジョギングを開始しました。その後は、お陰様で足が攣ることはなく、無事にノルマの30分走をこなすことが出来ました。

以前から、もも裏側の筋肉が攣るくせがあるようで、年に何回か、球審の後にこのような状況になることがあります。やはり、暑さでいつも以上に体に負担がかかっていたようです。僕も若い体ではないので、今まで以上に気をつけようと思ったのでした。

そこで、読者の皆さんのなかで、次のことについて簡単にできる効果的な対処方法をアドバイスをいただけたらありがたいです。1つは、足(太ももの裏側の筋肉)が攣った時の対処法。僕は、じっと我慢しているだけです。もう1つは、蓄積疲労を取り除く方法。これからシーズンはまだまだ続くので疲労をそのつど取っていかないとこれからさきとても辛いと思うので、何か簡単にできる方法をアドバイスください。

宜しくお願いします。
posted by 平林岳 at 13:02 | Comment(6) | TrackBack(1) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月26日

シーズン中間査定

ミシガン州ミッドランドでの4試合を終えて、今日は、同じミシガン州グランド・ラピッズに移動してきました。移動中に見るコーン畑のとうもろこし達の背丈が、見るたびに大きくなっていく姿に毎回驚かされるます。何か、コーン達の親になった気分です。子供達の成長をみるのは楽しいものです。そういえば、娘に、もう3ヶ月も会っていないので、きっと凄く大きくなっていると思います。(コーンのようにはいあかないですね。)

球場の審判ロッカーへ行くと我々を統括している組織PBUC(Professional Baseball Umpire Corporation)からの1通のジェーソンと自分宛の手紙が届いていました。シーズン中間査定報告書です。シーズンの半分を終えたところで、前半についての評価が細かく書かれています。そして、今年からはそのクラスでの順位も記されています。後半に昇格があれば、この順位で昇格していきます。

結果は、ミドルAクラス30人中の5番でした。昨シーズンは、退場の報告書の不備もあり、とても悪いランキングでした。そのお陰で、今年も去年と同じレベルでやっています。そこで、今回のランキングで上位に入って、シーズン後半に昇格することが目標の一つだったので、5番という順位は、何とかその最低限の目標には届いたかなという感じです。

この順位を見てから辞めていく者も例年何人かいるそうです。ここ数日で2人の審判が自ら辞めていき、既にミドルAランク1番と2番の審判が昇格しました。それなので、僕は現在3番目になりました。仲間の審判が辞めていくことはとても悲しいことですが、この厳しい世界ではしょうがないことなのかもしれません。

自分としては、昇格の準備は出来ているつもりです。1日も早く昇格して、来シーズンには次のレベル(2A)へいけるような評価をしてもらえるようにがんばりたいと思っています。
posted by 平林岳 at 13:13 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月23日

捕手の仕事

今日の試合では、2日ぶりに球審をしました。いつもは、1日おきに球審をしているので、なんか間隔が長く感じました。2日間やらなかったので、体調が良いようで、体が軽く感じました。毎日のように仕事をしていると、1日の休みも、体にとっては、大きな休養になったようです。

試合は、両投手の出来がよく、7回まで1−0の試合でした。それなので、とても球審の仕事がやりやすかったです。ただ、1つだけ問題がありました。それは、捕手のキャッチングやポジションに関してです。今日のチームの捕手(片方のチーム)は、あまり上手ではなく、審判に投球や打球が当たることで有名です。キャッチングが下手なことはある意味しょうがないことなのですが、この捕手は、ホームベースからかなり離れて構えているので、特に低め投球をストライクにコールしにくくなる(ホームプレート上ではストライクの高さでも、後方へ下がれば下がるほど、重力の関係で低くなるため。)うえ、ファールボールが審判に当たりやすいのです。

ジェーソンに聞いたら、捕手のことに関しては、コーチや監督でないので言わないほうがいい(審判の仕事でないから)と忠告されていたのですが、打球が審判に当たりやすくなることと、捕手のせいでボールとしたことを理解しない監督が、審判に文句まで言ってくることが許せなかったので、試合後に僭越ながら、ピッチング・コーチに助言させてもらいました。コーチは、”言ってくれてありがとう。本人に提案してみるよ。”と言っていました。ちなみに、昨日もこの捕手のせいでジェーソンの腕に打球が当たりました。以前には、リーグの他の審判に投球が直接顔面に当たり、10日間の休養を余儀なくされた実績もあります。我々、審判にとっては、死活問題なのです。

明日から、この助言を受け入れてくれたら本当にありがたいことなのですが・・・。チームにとってもそのほうが間違いなく”得”になることなのです。審判にストライクをコールしやすくすることは、捕手の大事な仕事の一つです。
posted by 平林岳 at 14:16 | Comment(3) | TrackBack(1) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月22日

オールスター・ブレイク

オールスターゲームも無事に終わり、MLBの試合も見学し、あっという間にオールスター・ブレイクが終わってしまいました。今日(21日)は、朝7時にイリノイ州ナパビラを出発し、午後1時半ごろに試合の行われるミシガン州ミッドランドに着きました。いつものように時差があり、12時半に着いたのに、こちらでは、1時間進んで1時半でした。又、通常に生活が始まりました。

さて、オールスターゲームの事が、日本のスポーツ新聞に記事が載ったようで、いろいろなかたからメールをいただきました。ありがとうございます。記事を書いてくれたのは、鉄矢さんという元ロッテ球団のうぐいす嬢をされていたかたで、以前からよく知っているかたなのです。昨年も、TBSのJスポーツの取材で数日間僕の試合に帯同して、取材をしてもらいました。タイミングを逸して、放送できなかったので、今回のオールスターにも取材に来て、最近の映像も入れて編集し、近いうちに放送するということです。放送日がわかりましたらお知らせします。ですから、Jスポーツの取材だと思っていたので、今回スポーツ新聞に記事が出たのでびっくりしました。

マイナーリーグではありますが、オールスター・ゲームで球審をさせてもらったことは、とてもラッキーでした。考えてみたら、そのレベルで1〜2年ぐらいしかいることが出来ない世界で、出場することだけでもラッキーなのに、球審までさせてもらえて本当に運が良かったとしかいいようがありません。選んでもらったリーグ会長のGeorge H.Spelius氏に心から感謝しています。彼は、マイナーリーグの中で1番審判にやさしい会長さんです。選んでもった会長の為にも、これから益々がんばりたいと思います。

CIMG1306.JPG
■試合前のロッカーで。6人で審判するなんて、この先メジャーのオールスターかワールド・シリーズに出場するまでないでしょう。
posted by 平林岳 at 05:04 | Comment(3) | TrackBack(9) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月20日

MWL オールスター・ゲーム

オールスター戦の球審をやってきました。いゃ〜、いいもんですね。雰囲気が本当にいいです。皆が、楽しもうとしているので、当然僕も楽しく仕事ができました。6人制の審判には、少し戸惑いましたが(いつもの2人制の癖で、つい動きすぎてしまいます。)、こころから楽しく審判することができました。

試合開始前のセレモニーでは、3人の人たちが飛行機からパラシュートでフィールド内へ降りてきました。使用したボールも縫い目の色が赤ではなく緑色のオールスター用特別ボールでした。(6ダースぐらいしか用意していなかったようで、途中から普通の試合球に変わっていました。)

試合後には、レフト側スタンドで、飲み食べ放題の後夜祭があって、選手や我々審判皆そこでわいわい和やかに楽しんでいます。久しぶりにビールを飲みすぎました。

写真を撮ったのですが、車に積んだ荷物の中なので、今回ブログに掲載できませんでした。今度、載せますので、少しでも雰囲気を味わってください。

オールスター休みも今日で終わりです。MLBホワイト・ソックスの試合を見に行きます。しっかりと楽しんできたいと思います。
posted by 平林岳 at 23:58 | Comment(2) | TrackBack(3) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月19日

2007MWLオールスター・ゲーム前夜祭

昨日の試合を終えて今シーズンの前半戦70試合を全て消化しました。年間140試合のフル・シーズンは、初めての経験なので、これからが勝負だと思います。ちょうど、ショートシーズンを終えたぐらいの試合数をやったことになります。先は長いですが、オールスター休みでリフレッシュして後半もベストな状態でがんばりたいと思います。

今日は、2007Midwest League All Star Gameが行われるイリノイ州ジェニーバに移動してきました。リーグが用意してくれたホテルは、リゾートホテルで、敷地内にゴルフ場や劇場、プールやエステなどもある素晴らしいホテルです。僕の部屋も12階で見晴らしの良い素晴らしい部屋です。関係者が皆ここに滞在するようですが、皆の表情も和やかで、お祭り気分満点です。明日、球審しなけれなばらないのは憂鬱ですが、このような雰囲気の中で球審できることは、きっといい経験になることと思います。

夜には、球場で前夜祭が行われました。会場は、普段、ライトスタンドのデッキシートになっているところで、お客さんが飲食を試合中できるところです。いつもは、フィールドから羨ましげに眺めていた場所なので、初めてここで食事ができて感激しました。選手達や監督、GM,各球団関係者がたくさん集まっていて、いつもと違う表情が見れて新鮮でした。バイキング形式の食事もなかなかおいしかったです。何より、飲み物が何でも飲み放題だったので、ついビールを飲みすぎてしまいました。

CIMG1300.JPG
■普段は、別の球場でがんばっているMWL審判達です。皆、表情が明るいです。

普段いっしょに仕事をすることのないリーグの他審判達とも久々に会えて、いろいろな話をすることができてよかったです。明日の天気もよさそうなので、試合でも思いっきり楽しみたいと思います。
posted by 平林岳 at 14:31 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月18日

松坂投手の登板

松坂投手が、16日(土)の対ジャイアンツ戦に登板している様子を試合前にテレビで観戦することができました。ボストン時間の午後3:55に開始であったので、僕の試合がナイターであった為です。時差の関係(僕のいるアイオワはセントラルタイムで、ボストンより1時間遅いのです。)とアメリカの試合開始時間が不規則であるがために、久々に彼の投球をじっくりと見ることができました。

僕が一番心配していた投球テンポがとてもよくなっていたということが第一印象です。西武時代と比べたら、かなりテンポの良い間合いで投球しているように映りました。捕手が返球し、打者が間を取って用意が出来た頃には、もうサインを見ていつでも投球できる体勢に入っていました。これが、アメリカの間合いです。こちらの野手は、このようなテンポでないと、とても嫌がるのです。

この日は、調子が良かったほうだと思いますが、7回を無失点で抑えました。数試合、勝ち星から見放されていましたが、8勝目を得ることができました。この試合での様子を見る限り、どんどん調子を上げていくと思います。バリー・ボンズ選手を敬遠した時は、本人もとても不満そうでしたが、監督指令なので仕方ないところです。

これからは、躍動感のある、はつらつとしたDice-Kを安心してたくさん見ることができると思います。

僕のほうは、今日(17日)デーゲームで前半戦(70試合)を終了します。しっかりと締めくくってきたいと思います。
posted by 平林岳 at 00:13 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月17日

大矢監督、遅延行為での退場

先日、札幌で行われた北海道日本ハムと横浜の試合で、横浜・大矢監督が”遅延行為”で退場になりました。日本のプロ野球でこのような理由で退場できるようになったということは、とても画期的なことだと思います。

両リーグの監督会議の申し合わせや、アグリーメントで、”5分以上の抗議は退場になる。”ということがもうずいぶん前から決まっていました。アメリカの抗議の時間は、たぶん平均で2〜3分だと思います。今回の大矢監督の件で、ある選手がこのようにコメントしていました。”審判側のプレーの説明が十分にないのに、時間切れで退場なんて、考えられない。”僕も経験しましたが、日本の場合は、プレーの説明とは、チーム側が、納得できるまで説明することという認識があるようです。もともと審判の判定に不服で抗議しているものを納得させることなんて不可能に近いと思います。審判側がどのようにプレーを見て、どんな根拠(ルール)で判定したかをチーム側に伝えることが説明なのです。又、チーム側が納得できないのは、”見解の相違”ということでしかたがないことなのです。

プレーを説明するのに何分かかると思いますか?たぶん、1分以内で済むと思います。それ以上は、チーム側の”納得できない”という駄々のための時間を費やしているのです。このような時間は、せっかく見ているファンの人たちにも無駄な時間を与えていることになります。そういった理由で、遅延行為ということで5分以上の抗議に対して退場を宣告するという規定がるのです。退場を宣告して、その後に試合を早く再開するという意味があります。特にファンの皆さんは、この辺りを”納得”して欲しいと思います。
posted by 平林岳 at 00:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月14日

とうもろこしの成長

今日は、アイオワ州クリントンからイリノイ州ピオリアまでの2時間の短い移動でした。町と町に間に広大に広がるとうもろこし畑を見ると、前回よりもさらにとうもろこし達が成長している姿がいたるところで見ることができました。ジェーソンが言っていたのですが、昔からの言い伝えで、アメリカの人たちは、7月4日の独立記念日に、とうもろこしの背丈がニーハイ(ひざぐらいの高さ)になると言っているそうです。今日(6月13日)移動中に見たトウモロコシ畑のそれぞれの背丈は、ちょうどニーハイになっていたように見えました。時代が進んで、化学も進歩して、とうもろこしの成長も昔よりは早くできるようになったんでしょうね。移動中に見るとうもろこし畑の成長ぶりには、毎回驚かせられます。

CIMG1278.JPG CIMG1285.JPG
■ニーハイになったとうもろこし達。

イリノイ州ピオリアには、シカゴ・カブスの1Aチーム、ピオリア・チーフがあります。そのチームの監督が、以前にも紹介したライン・サンドバーグというアメリカではとても有名な殿堂にも入っている元メジャーリーガーです。1ヶ月ぶりぐらいに彼の顔を見ることができました。以前に、投手交代を告げ忘れていあたことが度々あったので、試合後にちゃんと通告するようにお願いしておいたことがありました。今日の試合の投手交代の際には、むこうからちゃんと告げてきて、”以前より成長しただろう。”とにこりと笑いながら告げてきました。前回に言っておいたことをしっかりと覚えていて、実践してくれました。

CIMG1286.JPG
■ピオリアの町が見えてきました。移動のゴールも間近です。

今回のピオリア滞在は2日間だけです。又、アイオワに戻り、3試合やったら、前半戦終了です。まだ、終わっていないですが、我ながらよく頑張っていると思います。シーズン終了はまだまだ先ですが、とりあえず、前半戦をしっかりと終わらせたいと思います。

posted by 平林岳 at 14:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月12日

アメリカ野球と日本野球

アメリカ マイナーリーグ審判として復帰して3シーズン目になりますが、明らかにこちらの野球が、以前(1992年当時)と変わっていると感じることがあります。それは、”バント”を使うようになったことです。バントなどほとんど見たことがないほどでしたが、現在は、1試合に1度ぐらいは、バントをしようとする姿が見受けられます。スクイズは、今まで見たことがなかったのですが、数週間前にスクイズを決めたところを塁審として目撃しました。それだけ、年月が経って、日本の野球がかなり入ってきたのだといえるでしょう。それにしても、こちらの選手は、バントが下手です。まぁ、日本の選手とバントの練習量が全然違うのでしょうがないのですが・・・。

そんな変化のある中、今日のゲームでアメリカ野球らしさを見ることができました。9回表でホームチームが2−0で2点リードしています。無死満塁です。守備体系は、通常でした。打者がゆるい打球の1塁ゴロを打ちました。1塁手は、躊躇せずに、2塁へ送球してダブル・プレーを狙いました。ゆるい打球なので、ほぼダブル・プレーを取る可能性はないと誰もが思う打球でした。結果は、やはり、打者走者はセーフで、1点入り、1死1,3塁でで試合再開になりました。僕が1塁手であったら、間違いなく本塁へ送球していたでしょう。でも、ここまでは、まだ1点とられてもリードしています。この後です。1死1,3塁で、1点取られたら同点です。ここでも、前進守備をしないで、ダブルプレーを狙った守備体系を取っていました。

外野フライやベース・ヒットでは、どちらにしても同点になります。それなので、内野ゴロが打たれた場合にダブル・プレーを取って試合終了を狙っていったのだと思いますが、やはりアメリカらしいと感じました。僕だったら、内野ゴロの場合に本塁でタッグ・アウトを取り2死にして、次打者で3アウトを狙うと思います。僕の感覚が、まだまだ日本的な感覚なんだなぁと逆に感じさせられたケースでした。ちなみに、結果は、次打者は、空振りの三振で2死になり、その次の打者は、1塁手へのライナーで試合終了となり、ホッとしたのでした。
posted by 平林岳 at 14:38 | Comment(6) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月11日

人生初の”打順間違い”適用

日曜日のデーゲームで、気温も暑くも寒くもなく、ちょうどよい野球日和で、本当に気持ちよく審判ができました。試合時間も2時間10分ほどで、幾つかあったクロスプレーも自信を持って判定を下せたので、野球を楽しむことができました。

さて、今日の試合で、僕の野球人生(審判以外も含めて)で初めての打順間違いがありました。6番打者の打順に7番打者が打席に立っていました。インコースの投球にうまくあわせて、レフト線の2塁打です。ここで、守備側の監督が球審のジェーソンのところへ行って、ラインナップ・カードを見せながら、何か話をしています。マイナーリーグ球場のスコアボードには、9人全員をいっぺんに載せるだけのスペースはありません。そこで、球場内の選手達や塁審である僕も誰の打順であったかは、はっきりとはわかりません。でも、監督とジェーソンがラインナップ・カードを見ながら話をしているので、”打順間違い”について話をしているということが想像できました。ジェーソンが、2塁ベース上に立っている打者走者にダッグアウトへ戻るように指示しました。

ここで、問題です。アウトが一つ増えましたが、誰が次の打者になるのでしょう?正解は、今打った7番打者がもう一度打席に立ちます。それは、ルールによって、アピールがあった場合には、正位打者がアウトになり、正位打者の次の打者が打席に立ちます。この場合は、6番打者が正しい打者であったので、アウトになり、その次の一度打席にたった7番打者が再び打席に立ちます。

日本のプロ野球や高校野球でも、スコアボードに全員の名前が表示されているので、あまりこのようなことは起こりません。アメリカのマイナーリーグでは、名前の表示がないので、このようなことが起こる可能性があるんですね!あらためて再認識させられました。

僕もそうですが、ルールブックの打順間違いの項をおろそかにしてませんか?このような事態に備えてもう一度見直しておきたいと思います。
posted by 平林岳 at 08:26 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月09日

フェンス際の打球判定

昨日の試合は、9回表まで同点で、9回裏も走者は2塁にいるものの、2死だったので、延長戦に入る覚悟は決めていました。しかし、ラッキーは続くものです。打者は、センター前にゴロで抜けるヒットを放ち、さよならゲームになりました。実は、この前のジェーソンが球審をやった時にもさよならホームランによって試合が決まりました。”2度あることは3度ある”ということで、又起こって欲しい審判にとっても大歓迎のハプニングです。(審判として喜んでは、いけませんが、本当に嬉しいものです。)

さて、この試合で、こんなプレーがありました。1死走者2塁、打者がレフトフェンス際へフライを打ちました。左翼手がジャンプ一番、フェンスにぶつかりながら好捕しました。走者は、飛び出していたので、あわてて2塁へ戻りましたが、レフトからの送球のほうが早く、”アピール・アウト”のように見えました。しかし、塁審であった僕の判定はセーフでした。なぜかというと、レフトへの打球がフェンスに当たった後に野手が捕球したと判定していたからです。見た目は、ダイレクトに捕ったように見えるので、誰もが混乱しています。打者走者は、捕球されたと思い込んで3塁側ダッグ・アウトのほうへ帰っていました。球審のジェーソンは、その打者走者を走塁放棄とみなしてアウトを宣告しました。当然、守備側監督が抗議にきましたが、皆が半信半疑だったようであっさり引き下がりました。ちなみに、2人制審判では、走者がある場合には、このような打球に対しての判定を内野内から判定します。監督達は、それをわかっているので、大抵は、大目にみてくれます。(甘えてはいけませんが・・。)

正直言って確信がなかったです。それは、打球判定をする際に、ボールから目を切り、視点をフェンスのほうへ移していたからだと思います。我々審判は、通常野手が捕ったか捕らないかを判定する時には、視点を野手に移します。野手の動きを見て、何が起こるか判断します。ただし、打球がホームランかファールを決める場合やフェンスを超えるか超えないかを決める場合には、ボールから目を切ると見間違うことが起こります。このケースでは、ボールをずっと追っているほうがよかったと思われます。

以前にジェーソンが塁審でこのような、打球がフェンスに当たって、その後に野手が捕球したケースを球審からはっきりと目撃したことがありました。そのことが、自分の潜在意識の中にあって、今回の判定になったと思います。”事実”はわかりませんが、”判定”は僕が下したものが全てです。基本的な打球の見方と潜在意識を持つ怖さを再認識させられたプレーでした。
posted by 平林岳 at 23:05 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月08日

WEATHER CHANNEL

昨日の休日は、ほぼ予定通りに過ごすことが出来ました。ジムに行って汗を流し、スポーツ・バーで野球を見ながら、チキン・ウィングスを食べて、映画を観に行きました。日本でもそうですが、映画の予告が長すぎるということが気になりました。ちなみに映画は、”KNOCKED UP”というコメディを見ましたが、なかなか良かったです。日本でも上映したら、是非皆さんも見て欲しいと思います。

今日は、朝からここアイオワ州シダー・ラピッド地方に”トルネード警報”が出ていました。トルネード(竜巻)が発生していて、それが、この辺りを通り、それに伴って雷雨やひょうが降るという予想でした。ちょうど、午後3時から午後9時ぐらいにかけて通るという予想でした。アメリカには、”Weather Channel"という天気予報専門のチャンネルがあり、24時間情報を流しています。10分おきに、ローカル(その土地)の情報を提供をしてくれます。この仕事をしていると、雨が降る確立がどのぐらいあるかなどを、気にして何度も見ることがあります。大変、ありがたいのですが、何分当たる確立はあまり高くないような気がします。

今回は、警報まで出ていたので、かなり期待していました。(雨で中止になり、2日連続で休みになることを・・。)午後3時半頃にかなり激しい雨が降り、これはいけると思ったのもつかの間、結局雨が降ったのは、通算でも30分程度でした。Weather Channel には、いつも裏切られています。(こちらの期待どおりにはいかないものですね。)

ちなみに、試合は、予定通り行われて、雨の後で、とても湿気が多く、蒸し暑い中で球審をしました。でも、試合はとてもスムーズに終了し、試合時間は、なんと2時間5分という、ステーキ・ディナーまでもう少しのゲームでした。とても、楽しく審判ができたいい試合でした。
posted by 平林岳 at 13:42 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月06日

20日ぶりの休日

今シーズン3度目の”オーバーナイト・ドライブ”を終えて、アイオワ州シーダー・ラピッズでこのブログを書いています。オハイオ州から、インディアナ州、イリノイ州を通って約520マイル(832キロ)の移動でした。試合後の昨晩11:30ごろにオハイオを出発して、アイオワに着いたのが、午前6:30ごろでした。今回の移動では、東から西だったので、時差によって1時間”得”をしました。このような感覚は、アメリカにいるから味わえることなんですね。ちなみに今日は久しぶりの休日なので、ブログを書き終えたらすぐに仮眠をとり、午後からはしっかりと休日を楽しみたいと思います。

休日が移動日と重なった今回は、ジェーソンと相談して、オーバーナイト・ドライブで移動して、何とか休日を確保しようという話ができていました。しっかりと行動できるように、大まかな予定は立てています。仮眠後にジムに行って、じっくりと時間をかけて汗を流し、体をほぐしたいと思っています。普段の日もジムに行っているのですが、仕事があるときは、何となくリラックスしてトレーニングができません。休日にのんびりトレーニングをするということは、ひとつの楽しみにもなっています。

その後は、映画を観るつもりです。現在、どんな映画を上映しているかは、僕は把握していないのですが、ジェーソンが先週末に封切りになったお薦めがあるというので、それを観ることになると思います。どんなジャンルかもわからない映画を観るのも驚きがあっておもしろいものです。英語表現は、まだまだわからないことが多いのですが、勉強のつもりで観ています。いままでには、スパイダーマン3やカリブの海賊3なども含めて、6本ぐらいは観ていると思います。

映画鑑賞の後は、スポーツバーで野球を見ながら、食事をしたいと思います。最近食べていなかった”バッファロー・チキン・ウィング”を食べたと思います。

1日でも試合がない日があると本当にリフレッシュできるものです。又、休みがこれだけ少ないと、休みの日のありがたみがよくわかります。

posted by 平林岳 at 21:46 | Comment(5) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月05日

今シーズン初の退場宣告!

突然、インターネットが使えなくなり、2日間ほど日記を休んでしまいました。申し訳ありません。ホテル内のワイヤレス回線が部屋の中で1日目には使えていたのが、2日目から使えなくなってしまいました。(ロビーや他の場所でもだめなようです。)原因は、よくわからないですが、とりあえず、電話回線で繋いでこの場をしのんでいます。早く、ハイスピード・インターネットが使えるところに移動したいです。

さて、遅ればせながら今日の試合で僕自身今シーズン初めての退場を宣告しました。ジェーソンは、3人既に退場を宣告していましたので、少しあせっていました。その結果、退場させるタイミングが少し早すぎたかなと反省はしています。

場面は、7回裏3−3に同点で2死走者2,3塁。カウント2−1(2ボール、1ストライク)からの4球目は、低めいっぱいのカーブでした。自分で言うのは、何なのですが、完璧に見極めて、自信を持ってストライクと判定しました。打者は、その判定に不満だったようで、打席から2〜3メートル離れました。そこで、これまた自身初の、今シーズンマイナーリーグ審判が特に力を注いでいるルール6.02(d-1)の適用をしました。ストライクによって打者は三振でアウト、3アウトでチェンジです。この場面では、監督が黙っているわけがありません。すぐに3塁ベースコーチにいた監督が自分のところまで抗議に来ました。”打者は、タイムを要求したじゃないか!どうして、ストライクをコールできるんだ!”と言ってきました。僕は、”彼はタイムを要求したのかもしれないが、僕がタイムを許していないから、タイムはかけていない。”と言うと、話題を自分のストライクコールにかえてきました。”あんな低いボールをストライクはないだろう!”と言い出したので、すぐに、”監督、投球に関して抗議に来ることはできない。”と警告を出しました。それでも監督は、”あれは、低いよ!”と続けてきたので、すかさず、”That's it!"(それまで!)と言って退場を宣告しました。

その後監督は、”何で俺が退場なんだ!”と言ってきましたが、”ストライク・ボールに関して抗議にでてこれないから。”と説明すると、”そんなこと言っていない!”と言うので、”言ったじゃないですか!あれは、全然低い!って何度も!”とメジャーリーグの試合でよく見かける、顔と顔をつき合わせての激しい言い合いになりました。最後に監督が、僕に、”You are a horse shit! You are a horse shit!"(お前は、へたくそだ!)と言ってフィールドを去ろうとしました。ところが監督が、ホームプレートを見つけると、そこへ行って、これもよくメジャーリーグで見かけることですが、足で、土を蹴って、その土でベースを隠してしまいました。このような行為は、罰金が加算されていきます。でも、お客さんは、とても喜んでいました。

自分としては、もう少し警告を重ねてから退場させるべきだったと反省しています。しかし、もし、あそこで警告を繰り返していたら、監督は話題を打者のタイムの要求に戻し、退場させることが難しくったでしょう。今日の場合は、審判側から退場を宣告しにいったようなもんです。監督も2連敗をしていて、この試合も3−1で勝っていたのを7回表に追いつかれていて、チームの渇を入れるために退場になりにきたような雰囲気を感じました。このような両者の状況から、”速攻退場”ということになったんだと思います。

ちなみに、この監督のチームは、8回裏に1点を取り、見事に勝利したのでした。帰り際に、ロッカー前で監督に、顔を合わせましたが、上機嫌で、”You guys have a good night!"(お疲れさん!)と声をかけてきました。

追伸:リーグ会長からのメールでオールスターゲームへの出場が正式に決まりました。ジェーソンも出場します。僕は、球審で彼は1塁と最年長クルーで大事なポジションを任されました。楽しんできます!
posted by 平林岳 at 15:54 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月03日

MLB Rehab Pitcher

午前中にインディアナ州フォート・ウェインからオハイオ州デイトンに移動しました。2時間半ほどの短いドライブでしたが、この辺中西部名産のとうもろこしが少し成長して30センチぐらいになってる様子がよくわかりました。夏には、人の背丈以上になり、とうもろこしがたくさん収穫されるのです。シーズンが始まった時には、まだ畑には何もありませんでした。時の経ったことを感じました。

CIMG1270.JPG
■とうもろこし畑の現在です。早く大きく成長した姿をみたいものです。

ここデイトンのスタジアムは、とても大きく綺麗で、お客さんもたくさん入ることで有名です。今日の試合でも、1万人ぐらい(9,053人)は、入っていたと思います。マイナーリーグ全体でも、お客さんの入りがベスト5に入るような球場です。ちなみに指定席は、全てシーズン開始前に売り切れているそうです。とても優秀な球団経営をしています。親球団は、シンシナティ・レッズです。

今日の試合では、僕にとって初めて、メジャーリーグのピッチャーがリハビリ(けがをした後、復帰のための調整)で1回投球しました。Eddie Guardado というベテランの左リリーフ投手です。無難に3者凡退で抑えました。スピードは、そんなに出ていなかったと思いますが、捕手が要求したところにぴたりと投げてくるあたりは、さすがメジャー投手というところを感じさせてくれました。アウトコースに少し外れていたところをボールと宣告しても、全然反応しませんでした。この辺がメジャー投手なのです。1Aの投手だとまず、少しは反応します。審判の宣告ひとつに左右されないだけの技能と精神力が伴っているのです。僕は、この辺がマイナーとメジャーの大きな違いだと思います。

Eddie Guardado.jpg
■リハビリでの調整登板をしたEddie Guardado 投手

デイトンは、シンシナティにほど近い場所なので、たびたびこのようなことがあるようです。このような投手の集まりのなかで、早く審判がしてみたいものです。
posted by 平林岳 at 12:50 | Comment(5) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月02日

審判側からの愚痴

今日の試合でこんなケースがありました。ノーアウト走者なしで、打者が投球を打ちにいこうとしたのですが、打者のほうに投球が向かっていったようで、打者は慌てて、バットに当てました。バットに当たった打球が打者の体に当たったような当たらなかったような感じで、その後フェアテリトリをゆるく転がりました。打者は、当たったようなしぐさは見せたものの、すぐに1塁へ向かって走り始めました。球審のジェーソンも何もコールしていません。

僕は、塁審だったのですが、アメリカでは、もし打者に打球が当たったことが、塁審から見えたのであれば、塁審から”ファール”のコールをします。でも、もし定かではなかったら何もコールはしません。(日本では、球審が全てコールすることになっていると思います。)この時の打者は左でした。僕は、1塁線上にいたので、左打者のスイングや打球に当たったかどうかなどは、角度が悪く、とても判断が難しいのです。

今日のケースでも、当たったようにも見えたけど、よくわからないというのが本音です。このような場合は、打者の様子を見てから最終的な判断をします。打者がもっと当たったようなしぐさを見せていたら、ファールを遅れてもコールできたかもしれません。今日の場合は、そのようなタイミングで打者が走りだしたので、何もコールしませんでした。

投手が打球を処理して送球し、打者走者をアウトした後、案の定、攻撃側チームに1塁ベースコーチがアピールしてきました。”打者に当たったでしょう!”僕は、”そうは見えなかった。”と言いました。ベースコーチも僕と同じような角度から見ていたので、多分同じように見えたと思います。当たったような当たらなかったようなそんな感じに見えたはずです。だから、その瞬間は、何も言っていませんでした。打者が1塁に来て、当たったことをコーチに言った後に、僕に抗議してきました。少ししつこく言ってきたので、”あんたのとこの打者が走りだしたから、ファールのコールができなかったんだよ!”とちょっと切れぎみに言ってやりました。

コーチの人たちもこの道のプロで飯を食っているのです。新人コーチでないのだから、審判のやっていることも少しは理解して物事を言って欲しいと思いました。いつも、選手達がミスしたことのとばっちりをうけるのが僕達審判なのです。(今日の場合、あんなくそボールに手を出そうとするなよ!というのが審判の本音です。)

すみません、疲れが溜まって少し愚痴になってしまいました。ぐっすり寝てリフレッシュします。
posted by 平林岳 at 13:56 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記
blog_top.jpg

2007年06月01日

延長戦

今日の試合では、僕が球審している試合では、初めての延長戦になりました。試合は、5回まですごくいいペースで進んでいたのですが、ビジティング・チームの先発左投手が、ノーヒット・ノーランが途絶えてから、ペースが遅くなりました。投球の質も見違えるほど悪くなってしまいました。案の定、2−0で勝っていた試合でしたが、7回裏に2点を取られて、同点になりました。

この先発左投手は、本当にいい投手だと思いましたが、スタミナがないのか、突然おかしくなりました。(それでも、このクラスの並の投手以上の質は維持していたと思いますが・・・。)多分、スタミナ不足なのか、走者が出た時に投げにくそうだったので、セット・ポジションからの投球が苦手なのかわかりませんが、この辺が、1Aクラスの投手であるということがよくわかりました。この辺を克服すれば、間違いなくメジャーで投げるだけの力があると思います。

審判として、投球の質を見ていると、投手の変え時がよくわかります。今日の場合でも、僕の判断では、6回終了時に変えるべきだと思いました。投球を判定する時に一番大事な、捕手が捕球する瞬間の球質がだんだんと落ちていきます。又、変化球の曲がるポイントがだんだん早くなります。ですので、本人は、同じような投球をしているつもりでも、審判からの見た目は、だいぶ違っているのです。その辺の微妙な違いは、おそらく球審にしかわからないことなのでしょう。その辺がわからない監督やコーチと常に対立するのです。(ダッグアウトから、ひいき目で見ていても、わかるはずがないと思いますが・・。)

審判は、審判にしかわからないような微妙な感覚を武器に、グランドで2つのチームを相手に勝負をしています。愚痴のようになってしまい申し訳ありませんが、このような勝負をしているということを知っていてください。

ちなみに、試合は、延長10回裏で終了し、試合時間も2時間45分ぐらいで済んだので、ホッとしました。(ビジティング・チームが勝ちました。)今日も又、明るいうちに帰路に着きました。
posted by 平林岳 at 13:49 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。