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2006年08月28日

提訴試合に退場も!

タイトルのように人生初めての”提訴試合”を経験しました。提訴試合は審判にとってとても大きな仕事です。もし、この提訴で我々が負けてしまったら、恐らくこの仕事を辞めるはめになるでしょう。ですから、提訴を受け付けた後は、こちらが勝つ自信が100%あったにもかかわらず、とても不安でした。

提訴の内容は、グランドルールの解釈に関してでした。走者1塁で打者が大きな飛球を左中間に打ちました。その打球がフェンスの上に設置されている金属性の手すり(高さ約1メートル)のパイプ部分の隙間を通ってスタンドに入ったのです。僕は塁審でこの打球を見て判定する責任がありました。昨日のゲーム前ミーティングで、ホームチーム監督からグランドルールの説明があり、手すりの最上部を越えた場合ホームランになるということを確認していたので、自信を持って、”グランドルール・ダブル(2ベース)”と判定しました。これに大して攻撃側監督が抗議に来ました。”あれは、ホームランだ。パイプに当たって跳ね返ってきたらインプレーだが、隙間を抜けたら、グランドルールでホームランになるはずだ!”僕はパートナーのアンソニーに確認して、再度2ベースであることを伝えましたが、監督も引きません。そして、”提訴を条件に試合を続ける。”と言ってきました。アンソニーともう一度相談し、自分達が正しい判定をしていることを確認し、監督に何を提訴するのかも再度確認し、提訴を受け入れ、プレスボックスに”P”(提訴Protestの頭文字)のサインを出し、試合を再開しました。
CIMG0842.JPGCIMG0841.JPG
■問題のレフト側フェンスと手すり。写真では良く見えませんが、手すりの下部にはネットが張ってあり、なぜ打球がそこを抜けたかいまだになぞです。

その後は、こちらが正しいことをしている自信がありながら何か不安でドキドキでした。試合中にホームチーム監督から、グランドルールの文書になっている物を確認してもらい、自分達の判断が正しかったことを聞き、少し安心しました。

ちなみに8回に打者走者がセカンドゴロで1塁にヘッドスライディングをしてきたフォースプレーでアウトを宣告し、これに不満な打者走者がヘルメットを地面に叩きつけたので退場を宣告しました。監督も出てきて、帽子を後ろ前にかぶり、自分の顔に着きそうなぐらい顔を近づけて、”お前は今日1日中間違えているじゃないか!”と激しい抗議をしてきたので、”もう十分です、止めてくれ!”と2度警告したのですが、止めなかったので、この監督(提訴してきた監督です。)も退場させました。何か、とても気分がすっきりしました。

試合後、僕とアンソニーは、提訴と退場のレポートを3通書かなければならなかったため、朝5時半までかかりました。何かあった場合の事後処理にはどのような世界でも時間がかかるもんですね。でも、とてもいい財産が出来たと思っています。


posted by 平林岳 at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

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